携帯大手各社による小型無人機「ドローン」の活用が新展開を見せ始めた。これまでは、モノの運搬や、搭載したカメラを使った点検などが主な活用法だったが、NTTドコモやソフトバンクは、映像を表示させながら浮遊するディスプレーとしての活用を実用化させる。世界初の「ドローンディスプレイ」を開発したNTTドコモの担当者は「自分の分身を映したドローンが飛んで行ってコミュニケーションするサービスなど、新しいビジネスにつながる」と話している。
LED枠を高速回転
ドコモの「ドローンディスプレイ」は、ドローンの周囲に配置した半円状の8本のLED(発光ダイオード)の枠を高速で回転させることで、LEDの残像による地球などの球状の映像を表示させる仕組み。ドローンを飛ばせば、空中に映像を表示させることもできる。
LEDの枠は、ドローンの4つの羽根を回転させるのとは別のモーターを使って回転させているが、LEDの枠を回転させると飛行するドローンのバランスが崩れるため、2つの羽根も別に備えている。