東芝の半導体新会社売却に関し、米ハードディスク大手ウエスタン・デジタル(WD)のスティーブ・ミリガン最高経営責任者(CEO)は27日、「WDが主導、実行する最善の位置にいると信じている」と述べ、関与に強い意欲を示した。WDは東芝の半導体工場(三重県四日市市)に共同投資している。
決算発表に合わせて実施した電話会見で語った。東芝は経営再建に向けて半導体新会社「東芝メモリ」(東京)の売却手続きを進めており、WDは官民ファンドの産業革新機構や米投資ファンドなどが新会社の買収に向けてつくる「日米連合」へ合流を検討している。
ミリガン氏は「主要なステークホルダー(利害関係者)やパートナーと協議している」としながらも、具体的な交渉内容への言及は避けた。(共同)