経営再建中の東芝が半導体事業を分社化した新会社「東芝メモリ」の売却をめぐり、韓国の半導体大手「SKハイニックス」を傘下に置くSKグループの経営トップ、崔泰源(チェ・テウォン)SK会長が24日、空路で日本に向かったと韓国メディアが伝えた。東芝側との買収交渉を目指すとみられる。
報道によると、崔会長は金浦空港で記者団に「今話すことはない。行って現場を見てくる」と述べた。ニュース専門局YTNは、崔会長が日本政府関係者とも会う予定だと伝えた。SK側は「相手がある問題」としてコメントしていない。
崔会長は、朴槿恵(パク・クネ)前大統領=収賄容疑などで起訴=の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告側への資金拠出を朴前大統領に求められたことから、検察は贈賄容疑を視野に捜査し、出国禁止措置としていた。だが検察は今月、崔会長は「嫌疑なし」と結論付け、出国禁止を解除した。(ソウル 共同)