日本百貨店協会が20日発表した全国百貨店の3月の売上高(既存店ベース)は、前年同月比0.9%減となり、13カ月連続でマイナスだった。株高や円安傾向を受け海外の高級ブランドや訪日外国人向け売り上げは堅調だったが、気温低下で春物が伸び悩んだ主力の衣料品が落ち込んだ。3月末に実施された2回目のプレミアムフライデー(プレ金)も天候に恵まれず、盛り上がりを欠いた。
入店客数は0.6%増と8カ月ぶりにプラスに転じた。商品別では、衣料品が4.6%減と17カ月連続で前年実績を下回った。宝飾品など高額品の復調で、雑貨が4.5%増と4カ月連続のプラスだったが、カバーできなかった。
一方、桜鑑賞を目的にした訪日ツアーの増加もあり、訪日外国人向け売上高は24.6%増と、4カ月連続のプラス。ただ、いわゆる“爆買い”の鈍化で、一人あたりの単価は3.4%減少した。