【遊技産業の視点 Weekly View】 (1/2ページ)

2017.4.8 05:00


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 □ホールマーケティングコンサルタントLOGOSプロジェクト上級研究員・岸本正一

 ■大人が遊ぶゆとりのない時代

 「忖度(そんたく)」が善か悪かを議論するワイドショーを見るたびに、現在の世の中に一種の窮屈さを感じるのは筆者だけではないだろう。一般社会では、社長や取引先の顔色をうかがいながら仕事をするというのは当たり前の光景であるし、相手かまわず「白黒付ける」などということはない。法を犯すのは論外だが、「清濁併せのむ」という言葉もあるように度量の大きさも人間の価値だと思いたい。

 さて、そんな時代のぱちんこ業界。重苦しい空気に支配されているというのが筆者の実感なのだが、その背景には人々の心のゆとりの無さがあると感じている。そもそもぱちんこのような遊びは、それぞれの時代を生きる人たちの心のゆとりによって成立するものであり、追い込まれた中で目を血走らせて興じる類のものではない。たとえば、釣りが食糧を得るために行うものであったならば、釣りファンなどそもそも存在せず、全員が「漁師」となっているはず。釣りが趣味として成立する背景には、そこに安定した食糧事情が存在している。

 同じ観点で、現在のぱちんこはどうだろう。心のゆとりで興じる遊びといえるだろうか。そのように感じる人は少数派なのではないか。

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