2017.4.6 05:36
日立製作所は5日、英国で進める原子力発電所のプロジェクトについて、英国原子力規制庁に建設・運営の許可を申請し、受理されたと発表した。今後の審査に通り、許可が下りれば、子会社のホライズン・ニュークリア・パワーを通じ、英国西部のウィルヴァ・ニューウィッドで原発2基の建設に着手する。日立では今回の申請が「計画実現に向けた大きな一歩になる」としている。
日立が申請したのは、原発の運営会社に対して与えられるライセンスで、改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)2基の建設や運営を含む。原子力規制庁の審査は19カ月かかる見通しで、順調に進めば2019年後半に建設を始め、20年代前半に稼働させる。日立が海外で原発を建設するのはこれが初めて。
日立は12年11月、ドイツの電力会社から約890億円でホライズンを買収した。今回の原発を運転開始した後は、同じ英国西部のオールドベリーでも2基を建設する方針。4基合計の投資額は3兆円以上にのぼるとみられている。