スズキは21日、走行中に二酸化炭素(CO2)を排出しない燃料電池(FC)二輪車「バーグマン フューエルセル」の公道走行を始めたと発表した。国土交通省によると、FC二輪車の公道走行は試作車を除き国内で初めて。2019年3月まで通勤時の使い勝手などを実証し、環境対応車として市販の可能性を探る。
FC二輪車は水素と酸素の化学反応などで発生する電気を使い、モーターを駆動する。スズキは市販スクーター「バーグマン200」の車体に700気圧の燃料タンクを載せ、1回充填すれば時速60キロで最長120キロ走ることを可能にした。
国交省は昨年2月に道路運送車両法にFC二輪車の保安基準を追加して施行。スズキは昨年8月にFC二輪車の量産態勢を保証する「型式認定」を取得し、社内や契約企業で今月からナンバープレートを受けた18台を使用している。