【遊技産業の視点 Weekly View】 (1/2ページ)

2017.2.25 05:00


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 □ぱちんこジャーナリスト、LOGOSインテリジェンスパートナー・POKKA吉田

 ■問題は「今、市場が悪い」ということ

 外に遊びに行くときに「遅くならないで帰ってこい」と母。しかし素行が悪ければそのうち「門限○時」となって、門限を破ったときに何らかのペナルティーが発生したりする。誤解を恐れずに言えば、今、ぱちんこ業界はこういう状態になってきている。過去、出玉性能(ギャンブル性)を追求し、やり過ぎて社会から厳しい目で見られ、行政から厳しい規制をされる、という歴史を繰り返してきたぱちんこ業界。その実態は常に「ギャンブル性の追求」であった。

 ところが、昨今、ギャンブル性が高い遊技機もまだ市場にたくさんあるのに、市場の元気がない。統計的な引用をするまでもなく、ぱちんこ業界の市場は縮小傾向にあることは明らかである。特に若者の参加率が低い。

 ウソだと思うなら、近所のぱちんこ屋に入ってみるといい。いるのは年配者、若くても40代くらいまでで、よほど都心のしゃれた店じゃないと20代の割合はものすごく低くなっている。

 本来、社会が気付く前に、この凋落(ちょうらく)傾向が判明しつつあった5、6年前に「もはやギャンブル性の追求で集客できる時代ではない」という業態転換を目指すべきだったのだろう。しかし、残念ながらそういった業態転換を業界が自らやったということはない。ギャンブル性は現在、かなり制限され始めているが、それは警察行政が社会の空気を読んで業界所管を厳格化してきたからである。

 つまり「あんまりギャンブル性を追求しないで娯楽の範囲でやれ」と言われていたところ、やり過ぎて「これこれこういう規制をする」と細かい規制が幾重にも繰り返されるようになっていったということだ。今月1日にも、技術上の規格解釈基準が改正されてぱちんこは厳格化した。

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