トヨタ自動車は24日、水素で走る燃料電池(FC)バスを東京都交通局へ納車したと発表した。もう1台を3月に納車予定で都営バスとして運行される。トヨタは2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、東京を中心に100台以上のFCバス導入を計画しており、水素利用の拡大に弾みを付けたい考え。納入したFCバスには、トヨタの燃料電池車「MIRAI」向けに開発したシステムを搭載、走行時には水しか出ない。乗員定数は合計77人で、価格は約1億円。最高出力7.2キロワットの外部電源供給システムも搭載しており、災害時には避難所の電源としても利用できるという。