「ペッパー」が学校にやってくる ソフトバンク、全国282の小中学校や特別支援学校に無償貸与 プログラミング教育、来年度から本格化

2017.2.18 22:52

 ソフトバンクグループは、平成32年度から小中学校で必修化が検討されているプログラミング教育にヒト型ロボット「ペッパー」を活用する取り組みを来年度から本格化させる。全国17自治体の公立小中学校282校や、特別支援学校や学級の障害児向けに無償でペッパーを貸し出す。

 ペッパーのプログラミング教育は、パソコンのソフトで、「ありがとう」などペッパーに話させたい言葉や、「手を挙げて」など動作させたい動きを入力するだけで、ペッパーがその通りに発言したり動作したりする。パソコンの画面上でプログラムが動くのと違って、ペッパーのプログラミング教育は「動きなどが目に見える形でわかるので、子供たちのやる気を高める」(ソフトバンクグループの池田昌人グループマネージャー)という。

 同社の宮内謙副社長は「ペッパーのプログラムはわかりやすく感動を与えられる。教育のパラダイムシフトを起こしたい」と語る。29年度にペッパーとともにパソコンやネットワークも無料で貸し出し、小学4年~中学3年まで約9万1千人の児童生徒が約2千台のペッパーでプログラムを学ぶ。対象自治体の一つ、東京都町田市の小学4年の女児(10)は「未来のための勉強を必修になる前にできるのはすごくうれしい」と話した。

 すでに来年度に向けた準備も進んでいる。今月17日には岡山県新見市の新見第一中学校で、中学3年生36人を対象に試験的な授業が行われた。20日には都内でも教員が教員を相手に模擬授業を行う予定だ。

 ソフトバンクグループは28年度から、CSR(企業の社会的責任)活動としてペッパーのプログラミング教育を実施している。昨年6月に京都市の立命館小で行ったほか、8月には東京大先端科学技術研究センター(東京都目黒区)で、文字の読み書きなどの学習障害を持つ児童生徒19人を対象に行った。

 これまでは、CSR活動として行ってきたが、池田氏は「プログラミング事業をどういう形で実施できるか、事業化なのか社会貢献なのかを含めて改めて発表したい」と話している。

 ペッパーとプログラミングをめぐっては、ソフトバンクは19日まで、来年4月の新卒エンジニア採用のために社員と学生でペッパーのプログラミング能力を競う大会を開催するなど、教育以外でも活用が広がってきている。

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