グーグル、まとめサイトを狙い撃ちか 検索の評価方法を改良

 米IT大手グーグルは3日、日本語のウェブサイト検索の評価方法を改良し、より高品質なサイトが上位に表示されるようにしたと発表した。記事の誤りや大量の無断転用で問題となった「まとめサイト」を狙い撃ちした変更とみられ、専門家は複数の同種サイトの表示順位が低下したと指摘している。

 まとめサイトをめぐっては昨年、IT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)が医療関連情報など全10サイトを休止した。検索の表示順位で広告収入に差が出るネットの構造的問題が背景にあり、順位アップのため、グーグルの評価方法を分析して対策を立てる「検索エンジン最適化(SEO)」の手法を追求した結果、内容の真実性が置き去りにされていた。

 グーグルは今回の改良の具体的な中身は明らかにしていないが、有用で独自性の高い内容を記載したサイトがより検索上位になるようにしたとしており、一連の問題に対応したとみられる。