ディーゼルの排ガス路上検査、国交省と環境省が素案を提示 一般条件に近づけ精度高める

2017.2.1 20:50

 フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れ問題を受け、国土交通省と環境省は1日、ディーゼル乗用車の排ガス検査で今後導入する予定の路上検査について、検査方法の素案を有識者会議で示した。高速道路と一般道路を一定割合で走らせ、エアコン使用も適宜認める。一般の走行条件に近づけることで検査の精度を高める。

 素案では、実際の一般道路や高速道路を走行して検査を行う。ルートは平成30年から導入が義務化される国際基準を踏まえ、市街地(時速0~40キロ)▽郊外(40~60キロ)▽高速道路(60キロ~)-と3つの速度区分をそれぞれ25%、30%、45%程度の割合になるよう、検査機関が定める。所要時間は90~120分とし、走行距離に制限は設けない。

 車両を台上に固定して行う従来の検査方式では、エアコンなどを使用しない想定だった。路上検査では車載機器などの条件を保つため、必要に応じて室内温度を調節する。検査時の気温などの実施条件は今後詰める。道路運送車両法上の告示に追加すべく、4月までにとりまとめる。

 会議では、自動車メーカーがエンジン損傷などを防ぐため、排ガスを抑える機能を制御するケースについて、可否を定めたガイドラインの素案も提示した。素案では排ガス検査に限って排出を抑えるような制御は「禁止すべきだ」とした。一方、長時間のアイドリング運転時やオーバーヒート寸前などでの制御は「許容される」とした。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。