日本電機工業会(JEMA)が24日に発表した2016年の白物家電の国内出荷額は前年比4・5%増の2兆3028億円で、3年ぶりのプラスとなった。冷蔵庫や洗濯機など主要製品で、大型や高機能といった比較的に価格が高い商品が好調だった。
JEMAによると、共働き世帯の増加などにより、まとめ買いやまとめ洗いの需要が高まっており、大型・大容量の製品を後押ししている。省エネ製品も引き続き好調だ。
製品別では、冷蔵庫が4・7%増の4273億円、洗濯機が11・4%増の3191億円だった。エアコンも2・7%増の6809億円となったほか、電磁誘導加熱(IH)クッキングヒーターは、住宅着工数が回復傾向だったことが寄与して3・5%増の744億円だった。
一方、炊飯器は2・1%減の1236億円だった。訪日外国人観光客による「インバウンド消費」の息切れが要因とみられる。