■ユニクロ即日配送は年内に首都圏で
--トランプ効果で国内は円安株高だが、消費動向に変化は出ているのか
「大きな変化はない。消費者が買い物をしなくなっている。アパレルは途上国で売れているが、先進国では不況だ。国内は節約志向が強まっており、必要のない商品は買わず、吟味して購入する傾向がある」
--なぜ、先進国で販売が厳しいのか
「アパレルは同じような商品ばかりで、ほかの商品に魅力で負けている。差別化を図らないと、世界で生き残れない。グローバルブランドとして、ニューヨークやパリ、ロンドンなどの情報発信地で、世界に波及するポジションを確立する必要がある」
--昨年はユニクロで値下げを実施したが、値上げの可能性は
「当面は現在の価格を維持する。すでに金融政策の賞味期限は過ぎており、構造改革や成長戦略を進めないと、消費者はお金を使ってくれない」
--トランプ氏の米大統領の就任で、保護主義が強まりそうだが、海外展開で戦略変更は
「今後も変わらない。国内市場が縮小する中で、グローバル化以外に生き残る道はない。これから中国、香港、台湾のグレートチャイナ、東南アジア、ロシア、欧州、カナダで積極的に出店する。米国も主要都市には出したい。海外は年間300店舗程度増やす」