□ワールド・ワイズ・ジャパン代表 LOGOSプロジェクト主幹・濱口理佳
■社会目線で考え“自律”した産業目指す年
新年を迎えた。さて今年こそ、近視眼に捉われずに足元を見直し、自律できる業界への礎を築く1年にしなければならない。自分たちの「当たり前」が、業界の外ではどのように受け止められているのか、果たして業界外でも妥当と認識されるのか。風営法のもとで厳しく規制され、これに従うことをよしとしてきた「他律」から脱却し、社会で必要とされる産業像の構築に向け、フラットな視点で業界の現状を把握・改善する姿勢が肝要だ。
それができなければ、遊技業界は民衆の怒りや不満を解消するためにささげられる「贖罪(しょくざい)の山羊」よろしく、他者の都合に振り回され、市場の大幅な縮小を招くことにもなりかねない。“自律”は遊技業界が今日を生き抜き、未来を開くための唯一の選択肢である。
自分たちの業が、順法営業を前提に何を改善し、広く社会の理解を得ていくのか。産業として市場を萎縮させずに存続・成長させていくために必要な売り上げ・利益やファン数を具体的に見定め、これ以上の規制は産業維持にダメージとなるエッジの回避に「もの言える」土壌も築かなければならない。