新日鉄住金が、5日に火災が発生した大分製鉄所(大分市)の一部工場について復旧のめどが立たないとして、JFEスチールと神戸製鋼所に対し、船舶や産業機械などに使われる鋼材の生産応援を要請したことが13日、分かった。
大分製鉄所の厚板工場では5日未明に火災が発生し、6日午後1時ごろに消し止められた。火災により、機材を制御するための装置や配線が損傷した。被害状況を確認中で、復旧の見通しは立っていないという。
新日鉄住金は、在庫を利用するほか、茨城県や千葉県、愛知県にある3製鉄所で代替生産する。ただ、大分製鉄所の厚板工場の操業停止が長期化する恐れもあり、他社への生産要請に踏み切った。
新日鉄住金の2015年度の厚板の生産量は約500万トンで、うち半分近くを大分製鉄所で生産している。