ホンダは13日午前、海外向け主力車「シビック」のセダンなどを日本初公開し、今夏から国内販売を始めると発表した。2011年3月の国内販売終了から6年ぶりの量販となる。往年の主力セダンの復活で、ブランド力の強化を目指す。
この日、千葉市の幕張メッセで開幕した改造車(カスタムカー)の祭典「東京オートサロン」で発表した。公開したのは今夏に国内投入するセダンやハッチバックに加え、北米で年内発売を予定するスポーツ仕様車「タイプアール」。セダンは2015年11月に北米で発売し、年間の最も優秀なクルマを選ぶ賞「北米カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど人気を呼んでいる。日本仕様車は排気量1・5リットルのターボエンジンを搭載する計画だ。
シビックは1972年の発売以来、世界で累計2400万台を販売する主力車だが、セダン需要の縮小などで国内販売を終了した。だが、昨年10~11月に限定750台で国内販売したタイプアールには10倍以上の受注が集まるなど根強い人気を誇る。寺谷公良執行役員は「ホンダらしさを象徴する商品としてブランドを輝かせる材料にする」と述べた。
また、マツダはオープンスポーツ車「ロードスター」の初代で使った車体色「クラシックレッド」を復刻したモデルを期間限定で発売すると発表した。東京オートサロンは15日まで。