ソーシャルメディアの雄、米ツイッターが大揺れだ。最高幹部がまたも大量流出。業績が長期低迷するなか、身売り観測がくすぶり、トップに復帰したお騒がせ創業者が会社をまとめきれない実態を露呈した。
どうやら「騒動」は終わっていなかった。
ロイター通信によると、ツイッターのアダム・メッシンガー最高技術責任者(CTO)は12月21日、退社する意向を明らかにした。前月には、経営首脳のアダム・ベイン最高執行責任者(COO)が辞めたばかりだった。
メッシンガー氏はオラクルでも幹部として開発担当を務めた後に、ツイッターに入社。2013年からCTOとして商品開発やエンジニアリングなどの担う要職にあった。本人は「ツイッターを去り、少し休養をとることを決意した」と皮肉にも会社との決別のツイートを行い、心身の疲れをうかがわせた。
その前日には、同社の商品担当のバイス・プレジデント、ジョシュ・マクファーランド氏も退社してシリコンバレーのベンチャー企業に移ると表明している。
実はツイッターの幹部が一斉流出するのは今回が初めてではない。16年の年初には、エンジニア部門トップだったアレックス・ロエッター上級副社長をはじめ、メディア、製品開発、人事のそれぞれ統括だった主要幹部4人が退社していたことが分かった。