ディー・エヌ・エー(DeNA)による情報まとめサイトのずさんな運営が明るみに出たことに関連し、インターネット上で無断転載などの問題が指摘されていたサイト「NAVER(ネイバー)まとめ」について、運営する無料通信アプリのLINEが28日、見解を示した。
同社は「権利侵害には法の定めに沿って対応している」と主張する一方で、「侵害されている権利者に手間をかけさせるなど解決できていない問題がある」と認めた。また、著作権侵害の申告があった時点でいったん、対象となる記事を非表示化するという対応策を始めたことも公表した。
新たな対応は今月8日に導入した。権利者の申告があった時点で権利侵害があったとみなして記事を非表示化。その後、記事の作成者が正当性を証明できた場合は記事を再び表示するという。
LINEはNAVERまとめについて、「ユーザー参加型のサービスで、まとめ作成者へ具体的な作り方や正解例を示したことはない」と強調。他サイトから表現を一部変えて転用することなどをマニュアルで事実上推奨していたDeNAの運営手法とは一線を画しているという主張だ。
NAVERまとめをめぐっては、写真が無断転載されたとして、ネット上で同サイトへの広告配信の停止を求める署名活動が行われている。同社は署名活動自体に関しては、「個別の事案についてのコメントは差し控える」と直接の言及は避けた。