2016.12.27 14:52
ヤマハは27日、静岡県掛川市にあるリゾート施設「つま恋」の不動産と商標を、ホテル運営会社の「ホテルマネージメントインターナショナル」(HMI、神戸市)に譲渡する交渉に入ることで、同社と合意したと発表した。「フォークソングの聖地」と言われたつま恋リゾートはこれでヤマハの手を離れる。
つま恋リゾートの収益悪化を受けて、ヤマハはこの25日に同施設の営業を終了したばかり。
HMIとの交渉がまとまれば、来年3月にヤマハは不動産と商標を譲渡。4月からHMIが「つま恋」関係の営業を開始する。運営形態などが変わるかどうかは今後決まる。
HMIは営業不振のホテルや旅館などの物件を買い取って再建してきた。神戸や仙台などに「ホテルパールシティ」などを手広く展開しているほか、各地の有名温泉ホテルなど50カ所以上を営業している。
「ヤマハリゾートつま恋」は1974年5月にオープン。翌年8月には6万5千人を動員した「吉田拓郎・かぐや姫オールナイトコンサート・イン・つま恋」を開催して歴史的なコンサートとなったほか、近年も著名アーチストがコンサートを開いている。
ヤマハは「つま恋」からは撤退するが、近郊のゴルフ場「葛城ゴルフ倶楽部」や宿泊施設などは経営を続ける。