日本郵便は22日、はがきや定形外郵便物、ゆうメールを来年6月1日から値上げすると発表した。通常はがきは従来から10円引き上げて62円にするが、年賀はがきは52円のまま据え置く。定形外やゆうメールは新たに規格を設け、それに収まらないものを値上げする。人件費の増加などで郵便事業の収支が悪化しているからで、消費税増税時を除けば郵便料金の値上げは23年ぶり。
通常はがきは事業の収支悪化による理由で平成6年1月に41円から50円に値上げした。その後、26年4月の消費税増税に伴い価格は52円に引き上げられていた。31年10月に予定されている消費税増税についての対応は未定だが「基本的には増税分を転嫁する方向」(日本郵便)としている。
定形外郵便物とゆうメールは、34センチ×25センチ・厚さ3センチ、重さ1キロ以内の規格を設けた。これに収まらないものについて、重さに応じて定形外は80~150円、ゆうメールは85~100円値上げする。
日本郵便は「郵便事業は人件費比率が高く、経営努力を上回るコスト増があった」と理解を求めている。