□Jトラスト社長・藤澤信義さん(46)
--2017年3月期の業績予想は
「16年9月中間期は39億円の営業赤字を計上した。Jトラストインドネシア銀行(BJI)の再生を加速するため財務体質の健全化を図り、46億円の貸し倒れ引当金を計上。さらにタイのグループリース(GL)の転換社債の時価評価損14億円を計上したためだ。BJIでは店舗閉鎖と人員削減にも着手する。東南アジア事業で負の遺産を一掃し下期から黒字化、持続的な利益拡大を目指す」
--GLの評価損はどうなった
「株価は9月末時点の35バーツから60バーツに上昇し、引受時(42バーツ)を上回っており概算で45億円の評価益がある。9月末から60億円盛り返した。GLは東南アジアで農機具やバイクなどのファイナンス事業を展開。信用情報がない国で与信コントロールできるノウハウを持っておりノンバンクとして多角的に成長できるオンリーワン企業になれる。カンボジアでは2年で残高100億円を達成した。カンボジアやラオスは進出した初年度から黒字だ。ミャンマーやスリランカにも参入した」