【遊技産業の視点 Weekly View】 (1/2ページ)

2016.12.17 05:00


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 □シークエンス取締役、LOGOSインテリジェンスフェロー・木村和史

 ■カジノは「国家的観光産業」になり得るか

 日本ではIR推進法案が15日、ようやく可決、成立した段階だが、お隣の韓国では仁川国際空港のある永宗島で、ここ数年のうちに新たに3つのカジノが誕生するという。

 現在、仁川広域市内では唯一、パラダイスカジノがグランドハイアットで営業しているが、来年の4月にはこのホテルの真横、仁川空港第1国際業務地区で韓国初のIR「パラダイスシティ」がオープンする(パラダイスグループと日本のセガサミーホールディングスとの合弁事業)。また、LOCZコリアが2018年の平昌冬季オリンピックを見据えた開業を視野に、永宗島の北東端・雲北洞一帯のミダンシティ地区でIRの建設を昨年からスタート。さらに、米国複合カジノリゾート企業のモヒガン・サンと韓国の化学メーカーKCCのコンソーシアムであるインスパイアIRも、永宗島の北西端の仁川空港第2国際業務地区での着工が決まっており、20年のオープンを予定している。

 カジノが開業した場合は、いずれも外国人専用となるが、立地のアドバンテージや外国人観光客が年間1500万人に迫ろうとする市場をベースに、日本や台湾に先駆けてのIR開業に向け強い意欲が感じられる。

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