マルハン、退職社員を即戦力に　再雇用新制度　待遇は過去実績考慮

　全国にパチンコホールを展開するマルハン（京都市上京区）は６日、１１月から「カムバック制度」をスタートしたと発表した。

　この試みは、ライフイベント（育児や介護）や転職・学業などで一度同社を退職した社員を対象に、過去に培った能力・知識と新たな経験を生かし、即戦力として再び活躍してもらうことを目的とした制度。これまで、再雇用の場合は新規雇用と同条件での採用を行ってきたが、「カムバック制度」の導入により、退職した社員が同社への再就職を希望する場合は、過去の活躍・経験、勤務地の希望などを考慮して提示した労働条件での採用が実現される。

　マルハンでは昨年７月から、全社共通方針として『ダイバーシティで、ヨロコビを』を掲げ、活躍したいと願う従業員がスムーズに働ける環境・仕組み・きっかけを生み出し、これにより顧客に新たな価値を届けることを推進。「女性活躍推進」「働く環境整備」「ダイバーシティ全社浸透」を３つの指針に定めており、同制度は「働く環境整備」の一つに位置づけられる。

　また、１１月２８日には、働き方改革におけるトライアルチームが中間報告会を行った旨、発表した。同社では、２０１６年度から働き方改革に着手。この取り組みの一つとして、７月からマルハン郡山店と鹿浜店、および東京都千代田区の東京本社人事部人事課がトライアルチームとして業務の課題に対するさまざまな見直し施策をスタート。来年３月末まで、現在の働き方を振り返り、課題解決に向けたＰＤＣＡサイクルを１カ月単位で計８回機能させていくという。（ニュース提供・ＬＯＧＯＳ×娯楽産業）