2016.12.9 18:40
取材に応じるサントリー食品インターナショナルの小南有利子氏=11月24日、東京都中央区【拡大】
サントリー食品インターナショナルの主力ブランド「天然水」は2016年の販売数量が1億ケース(1ケースは2リットル6本換算)を突破する見通しとなった。清涼飲料ブランドで新しく大台超えするのは26年ぶり。果汁などを使った派生商品が成長を支えている。過去の失敗をヒットにつなげた。
飲料総研(東京)によると、年間販売数量が1億ケースを突破するブランドの誕生は1990年に日本コカ・コーラの缶コーヒー「ジョージア」が超えて以来だ。天然水の16年1~11月の販売数量は前年同期比6%増の9288万ケースとなっている。
14年に「南アルプスの天然水&朝摘みオレンジ」を売り出し成功して弾みがついた。こうした派生商品の販売数量は今や天然水ブランドの2割を占める。