5兆円超の電子マネー激戦、アップルペイで拡大 Edy巻き返し策 (1/2ページ)

アイフォーンをかざすだけで自動改札を通過できるなど、電子マネーの利便性をめぐる競争が激化している
アイフォーンをかざすだけで自動改札を通過できるなど、電子マネーの利便性をめぐる競争が激化している【拡大】

 電子マネーをめぐる各社のサービス競争が激化している。楽天は5日、電子マネー「楽天Edy(エディ)」カードの入金や残金確認をスマートフォンでできるアプリを正式発表した。2001年にサービスを始めたエディは、イオンの「WAON(ワオン)」など後発に押されており、新サービスで巻き返しを図る。

 国内では、米アップルが10月下旬、米国や中国などで既に展開する電子決済「アップルペイ」のサービスを「iPhone(アイフォーン)7」などで始めた。現金での支払いは米国の場合6割を切っているが、日本はまだ8割を超えていることもあり、市場の伸びしろが期待される。

 エディの新サービスは、米グーグルのアンドロイドスマホに専用の無料アプリをインストールし、NFC(近距離無線通信)機能を使ってエディカードにスマホをかざすと、カードの残額が表示され、アプリに登録したクレジットカードでエディカードへの入金もできる。対応スマホは楽天などの格安スマホ事業者が販売しているものを中心に9機種。アイフォーン対応は予定していない。

 エディは、おサイフケータイに対応したスマホや携帯電話では、すでに入金や残高確認のほか支払いもできたが、新サービスは、おサイフケータイに対応していないスマホでも、エディカードを持っていれば入金などができるようになる。

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