インターネットに接続して多様なサービスを提供する「コネクテッドカー(つながる車)」の開発が進んでいる。日産自動車は29日、2017年から新車に通信端末などを搭載できるようにすると発表。トヨタ自動車も今冬から一部車種に導入を始める。ネット経由で集めた走行データなどは将来の自動運転技術にも活用できるため、自動車メーカーの開発競争や異業種連携が今後、加速しそうだ。
「自動車業界は転機を迎えている。次の大きな段階はコネクテッドカーだ」。29日午前に横浜市内で開いた事業説明会で、日産のケント・オハラ常務執行役員はネットを通じてつながった車へのサービスを拡充していく考えを強調した。
同社は17年に日本とインドで、通信端末をオプションで選べるようにし20年までに順次、他国に拡大させる。スマートフォンなどで現在地や車の走行距離、バッテリーの状態などをいつでも確認できるようにする。