アニメ映画「君の名は。」の劇場興行収入が27日に194億9千万円に達し、歴代邦画3位の「もののけ姫」(1997年公開、193億円)を抜いたことが28日わかった。配給元の東宝が明らかにした。「ハウルの動く城」が公開された2004年以来、邦画歴代ランキングは1位から3位までスタジオジブリの宮崎駿監督作品が独占してきたが、12年ぶりに変動した。
「君の名は。」は、原作、脚本ともに新海誠監督による劇場用アニメ映画。今年8月26日に公開され、学生を中心に大ヒットし、いきなり興行収入トップとなった。9週間連続で首位をキープ。10月29日からの週は「デスノート Light up the NEW world」に首位を奪われたが、翌週にも首位に返り咲くなど好調をキープ。最近も週5億円ペースで興行収入を伸ばしており、20日時点では189億8千万円としていた。
2位のハウルは196億円なので、今週中にも抜くことはほぼ確実。それより上には308億円の興行収入をあげて1位の「千と千尋の神隠し」(2001年公開)があるだけ。
東宝では「君の名は。」の興行の越年を決めていることから、次は洋画を含めたランキングをどこまで上げるかが焦点となる。
洋画を含めると、歴代2位は「タイタニック」で262億円、3位は「アナと雪の女王」で254億円余。4位は「ハリー・ポッターと賢者の石」で203億円。5位がハウル、6位がもののけ姫なので、当面はハリー・ポッター超えが目標となる。