東京電力ホールディングス(HD)が31日発表した9月中間連結決算は、経常利益が前年同期比24.9%減の2742億円と、中間期では4年ぶりの減益となった。電力小売り全面自由化で100万件以上の顧客を失ったことによる販売電力量の減少や燃料調達費を料金に反映させる制度に基づく値下げが響いた。
売上高は15.5%減の2兆6433億円、最終利益は66.3%減の941億円で4年連続の最終黒字を確保した。通期(29年3月期)の業績予想については、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)の再稼働が見通せないため、引き続き公表を見送った。