ペットボードヘルスケア、IoT活用でペットの健康管理支援 海外展開も視野 (1/2ページ)

2016.10.26 05:00

「hachitama(ハチタマ)」の給餌システムで食事をする犬。留守の時にも適切な量を与えることができる
「hachitama(ハチタマ)」の給餌システムで食事をする犬。留守の時にも適切な量を与えることができる【拡大】

 ペットボードヘルスケアは、ペットの健康管理を支援するIoT(モノのインターネット)サービスを開始する。体重などの各種データを踏まえ、適切な量の食事を与えられるシステムを提供。来年1月から受注活動を行い、同3~4月をめどにペットフードの出荷を始める。ペットは高額な医療費を伴うため、健康な期間をいかに延ばしていけるかが課題。システムを通じて健康管理をサポートすることにより、顧客の経済的負担の軽減化につなげていく。

 一連のサービスは「hachi tama(ハチタマ)」と名付け、プロジェクトの実現に向けてクラウドファンディングを通して100万円の調達を目指している。この資金を基に中国メーカーにペットフードサーバーの量産を委託する。税抜き価格は1万4800円。

 ペットの中でもとくに犬の場合、家の外ではなく室内で飼うケースが主流となった。外敵もなく安定した室温の下で過ごせるようになり、寿命も長くなっている。一方でペットフードを多量に摂取して生活習慣病にかかり、アレルギーなどに悩むケースが増えている。こうした複合要素が絡み合って多額の医療費が発生するため、犬の飼育頭数は減少傾向にあるという。

 新たに提供するサービスは「食生活の改善によって、病院に行かなくて済む生活をできるだけ長くするのが狙い」(堀宏治社長)だ。ペットは体重に応じて摂取すべき食事の量が決まっているため、システムではスマートフォンのタイマーを使い食事の量や時間を適切に管理する。カメラを活用すれば、外出中もペットの行動を見守ることができる。

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