コカ・コーラとキリンが提携協議 物流や原料調達で

 清涼飲料で国内首位の日本コカ・コーラグループと4位のキリンホールディングス(HD)が業務提携する方向で協議していることが26日、分かった。製品の物流や原料調達を効率化し、収益力を強化する。両社の動きに触発されて業界再編が拡大する可能性もある。

 国内の清涼飲料業界はスーパーやドラッグストアによる安値販売が常態化し、消耗戦の様相となっている。人口減少で市場の大幅な伸びも見込めず、コカ・コーラグループとキリンHDはコスト削減で連携する必要があると判断した。

 製品を共同で配送したり、果汁やコーヒー豆などの原料を共同で仕入れたりする案を検討している。シェア争いに直結する販売やマーケティングは提携範囲に含まない見通しだ。