バイオハザード最新作は「思わず身を引く怖さ」 ファンの親しみ排除し恐怖徹底 (1/3ページ)

2016.10.16 07:05

不慣れな人は操作案内を受けながらプレイした、「バイオハザード7レジデントイービル」=9月、千葉市の幕張メッセで開かれた東京ゲームショウ2016(織田淳嗣撮影)
不慣れな人は操作案内を受けながらプレイした、「バイオハザード7レジデントイービル」=9月、千葉市の幕張メッセで開かれた東京ゲームショウ2016(織田淳嗣撮影)【拡大】

  • 「バイオハザード7レジデントイービル」に登場し、主人公に襲いかかる老婆(カプコン提供)

 「サバイバルホラー」というジャンルを開拓したゲーム「バイオハザード」シリーズは今年、平成8年の第1作発売から20周年を迎えた。洋館に閉じこめられた主人公が恐怖と絶望の中、ゾンビと戦い抜くという内容で、全世界でシリーズ累計6900万本を販売したカプコンの看板作品だ。その世界観は映画や遊園地のアトラクションにも展開されている。作り手が追い求めたのは、恐怖とそこからの解放感だという。(織田淳嗣)

親しみは排除

 千葉市の幕張メッセで9月開かれた、世界最大のゲーム見本市「東京ゲームショウ2016」。多くのファンが「バイオハザード7 レジデントイービル」体験版の前に列をなした。ソニー・インタラクティブエンタテインメントの「プレイステーション4」など向けに来年1月に発売される最新作だ。

 「うわー、なんだこれ」。ゲームに興じる人たちから悲鳴が上がる。VR(バーチャルリアリティー=仮想現実)に対応しており、専用のゴーグルとヘッドホンを着けてゲームをスタートすると、あたかも別世界に入り込んだような感覚が味わえるのだ。

 記者も体験したが、「どこからかゾンビが追ってが来るのではないか」との恐怖が高まり、実際に老婆が眼前に迫ってくる気持ちの悪さには思わず身を引いた。

長年のファンが持っている「親しみ」を、恐怖のためにあえて排除

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