2016.10.14 05:00
■革新実現に至る5つの方法
企業の永遠の課題である「ホワイトカラーの革新」を実現して競争優位を築き、維持・継続できる仕組みづくりを行う。具体的には、業務プロセスの可視化法によって、改善が容易になる3つの活動要素、つまり業務が「見える」「測れる」「改善できる」ための基盤をつくり、その精度を高めながら、課題を突破していく。
課題解決方法を5つ挙げる。
(1)変革基盤活動を推進して活動3要素の水準を高める。改善を仕事の一つと位置づけて活動レベルを維持する。
(2)業務情報データベースの基本となる業務管理点マニュアル(電子マニュアル)の精度を高めつつ、「いつ」「どこで」「何を」「誰が」「どのように」といった必要な情報をリアルタイムに画面から得られる仕組みを構築する。
(3)活動3要素と電子マニュアルを基に「業務量の偏り」対策をする。日、月、四半期、半期、1年で観察すると業務量の偏りは必ず発生している。
(4)人材の多能化育成方法の活用。最良な方法であり、実務の多能化訓練と活用法について、実例を紹介する。
可視化法の分析により業務全体の約70%を占めるルーチンワーク(定常業務)について、電子マニュアルを活用して計画的に自部署の業務からOJT(職場内訓練)を始め、順次全部門に広げていき、忙しい部署を応援する。応援した場合は時間分の賃金を支払う仕組みを作る。多忙な部署を基準にする要員配置に比べ、基準を下げて要員を配置でき、部門の利益とともに全社的な収益力の向上にも貢献することになる。