Jリーグの契約相手、パフォーム・グループもまたネットへの動画配信を主としている。いずれも想定するのは、コアなファンより若いネット世代。彼らに試合の面白さを伝え、リピーターとしてファン層に取り込んでいく狙いがのぞく。
彼らがスタジアムやアリーナに足を運ぶようになれば、リーグ発展につながる。JリーグにしろBリーグにしろ、入場料収入を大きな財源としており、ファン開拓は急務とされる。
ただ、放送権契約が現実を打破してくれるわけではない。選手の技量を高め、試合の質を上げていく必要がある。日本代表の質の向上にも結実しよう。
プレミアリーグもブンデスリーガも、多額の放送権収入を選手と試合の質の向上に充て、さらなる人気と収入の増大をよんでいることを忘れてはならない。(産経新聞特別記者 佐野慎輔)