三菱自、EV重視の次世代販売店を200店規模へ 第1号の世田谷店オープン

三菱自動車の「電動ドライブステーション」イメージ図
三菱自動車の「電動ドライブステーション」イメージ図【拡大】

 三菱自動車は11日、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に注力する次世代販売店「電動ドライブ ステーション」を2020年に国内200店まで広げる方針を明らかにした。今月8日に開設した世田谷店(東京都世田谷区)を皮切りに、既存の国内販売店の約3分の1を順次切り替える。付加価値の高いEVなど電動車両の普及を図り、燃費データ不正問題で落ち込む国内事業の回復を目指す。

 第1号店の世田谷店は既存店舗を約6千万円かけて改修。太陽光発電パネルを設置して停電時でも最大6000ワットを使えるようにし、電動車両への充電設備も備えた。災害時を想定し、電動車両から家庭への電力供給をモニターで視聴するデモコーナーなどもつくっている。

 三菱自はEV「アイ・ミーブ」や、PHV「アウトランダーPHEV」などの電動車両を展開する。15年度の国内販売約10万2千台に占める割合は約1割にとどまるが、普及が見込まれる電動車両に注力することで業績立て直しにつなげる考えだ。