2016.10.3 05:00
□セキュアルCEO・青柳和洋氏
■ホームセキュリティーを身近に
ホームセキュリティーをもっと身近にするために創業したSecual(セキュアル)は、窓やドアにセンサーを張るだけで異常を早期に把握できるサービスで「革新ビジネスアワード2015」の大賞に輝いた。「安価で手軽」をキーワードに、高額所得者・持ち家世帯が中心だったホームセキュリティー市場を広げ、安心・安全な社会づくりに貢献する。最高経営責任者(CEO)の青柳和洋氏は「防犯から高齢者世帯の見守り、防災まで領域を広げていく。海外進出の可能性も探る」と市場開拓に意欲を見せる。
--受賞効果は
「アワード受賞のおかげで、川崎市の第100回かわさき起業家オーディションに呼ばれてグランプリの『かわさき起業家大賞(川崎市長賞)』を受賞した。昨年度では最初で最後の市長賞だった。イベントへの出展も増え9月初めには東京・渋谷、京都のほか、米サンフランシスコのスタートアップイベントにも参加した。海外にも積極的に出ていく。現地のニーズに合うのか、その可能性を探っている」
--昨年12月の受賞時には製品がまだ完成していなかったが
「熊本地震の影響などもあり2月完成予定が5月にずれ込んだが、6月から通常販売を始めた。今後1年で1万台を販売する計画を立てたが、それを上回るペースで売れている。販売は代理店と自社EC(電子商取引)だが、全国展開するため代理店を積極的に増やし、来年6月には10社体制を実現したい。今期(17年5月期)の売り上げは3億円程度を目指す」