アジア最大級の最新の国際IT(情報技術)展示会「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン)」が4日、千葉市の幕張メッセで開幕する。17回目となる今年は、異業種から三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)やタカラトミー、セコムなどが初出展。来場者数は、史上最低となった前年から12%増の15万人を目指す。
デジタル家電の「見本市」の性格が強かった従来路線からの脱却をアピール。仮想空間と現実世界を結ぶ「サイバー・フィジカル・システム(CPS)」と、あらゆる機器をインターネットでつなげる「インターネット・オブ・シングス(IoT)の「総合展」に大きく舵を切り、刷新を図る。
主催団体の電子情報技術産業協会(JEITA)の長尾尚人代表理事は展示内容について「インターネットにつながった多様なサービスを求める社会のニーズと、製品とサービスの一体化で収益向上を図る企業のの双方に合っている」と説明した。
MUFGは、印鑑がなくても、運転免許証かマイナンバーカードで銀行口座を開設できるスマートフォンアプリ(応用ソフト)「スマート口座開設」などを紹介。
タカラトミーは、スマートフォンをセットしたゴーグル型端末を装着し、宇宙旅行を疑似体験できる仮想現実ゲーム「JOY(ジョイ)! VR 宇宙の旅人」などを出展する。
3日発表された出展者数は、史上最低だった前年から22%増の648社・団体。600突破は4年ぶり。新規出展は253社・団体、海外勢は195社・団体、ベンチャー企業や大学研究機関は2.5倍の139社・団体に増えた。
開催は7日まで。事前登録していない人の当日入場料は一般1千円、学生500円、小学生以下は無料。