差別化で進化する自販機 ダンス、方言、外国語対応…工夫こらして囲い込み (1/4ページ)

人気アーティストとダンスで共演できる江崎グリコの自動販売機=大阪市阿倍野区のあべのキューズモール
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  • 人気アーティストとダンスで共演できる江崎グリコの自動販売機=大阪市阿倍野区のあべのキューズモール
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  • 商品購入後にスマートフォンをかざすとポイントがたまるダイドードリンコの自動販売機

 自動販売機がここにきて進化を遂げている。江崎グリコは商品を買えば人気アーティストとダンスで“共演”できるアイスの自販機を全国3カ所に設置した。ダイドードリンコは各地の方言だけでなく、訪日外国人向けに外国語で説明する自販機を導入。スマートフォンをかざすとポイントがたまる自販機の展開を始めた。治安の良さから日本では街のいたるところで自販機を見かけるが、設置台数は減少傾向という。各社は自販機の差別化を進め、自社製品への顧客の囲い込みを目指す。(藤原直樹)

 アーティストと共演

 若者でにぎわう大阪市阿倍野区の商業施設「あべのキューズモール」に今年7月、人気アーティストと一緒に踊ることができるグリコの自販機「サイバーベンダー」が登場した。

 アイスクリームやアイスキャンディーなどグリコの自販機向け看板商品「セブンティーンアイス」を販売。正面にタッチパネル付の大型ディスプレーがあり、ふだんは商品の紹介やアーティストの動画が流されている。

 顧客がディスプレーをタッチして商品を購入すると、17人のアーティストから一緒に踊りたい1人を選択。自販機が自動でもう1人のアーティストを選び、ディスプレー上の2人のアーティストと一緒に踊ることができる。

自販機は小型のカメラを備えており、ディスプレーには購入者と…