スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」をしながら歩く「歩きスマホ」による事故が多発していることを受け、携帯電話大手3社などが注意喚起キャンペーンを展開する。今月中旬から、各社の携帯電話ショップ約9000店でチラシを配布したり、ポスターを貼るなどして歩きスマホをやめるよう促す。
チラシとポスターには、ポケモンの人気キャラクター「ピカチュウ」が大きく描かれ、「スマートフォンを使うときのピカチュウとのお約束」として、歩きながらスマホを操作しない▽急に立ち止まらない▽操作するときはまわりをよく見る▽まわりの人に迷惑をかけない▽公共のマナーを守る-の5つが明記されている。
携帯各社などが加盟する業界団体の電気通信事業者協会(TCA)は7月21日、協会のホームページに歩きスマホについての注意喚起文書を掲載していた。これに対して総務省は、利用者により目に付きやすい追加の注意喚起キャンペーンの実施を求めていた。7月末の国内配信の前後から総務省などがポケモンGOの注意喚起を行っている。しかし、国内配信からわずか1カ月で、ポケモンGOをしていて起きた交通事故は29都道府県で79件に上っており、死亡事故も発生するなど「ながらスマホ」は社会問題化している。