米アップルがスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」にソニー子会社が提供する非接触ICカード技術「フェリカ」を搭載することが26日、分かった。実現すればアイフォーンで駅の改札機を通過でき、コンビニなどで電子決済が可能になる。9月に発表する新型アイフォーンで利用できるように調整しているが、場合によっては来年の新型モデルに持ち越される可能性もある。
アップルは今年に入り、ソニー子会社のフェリカネットワークス(東京都品川区)と提携、アイフォーンでフェリカを利用できる準備を進めてきた。すでに6月までに両社は互いの電子データを共有できる態勢を完了させている。
関係者によれば、アップルは電子決済サービスの利用を広げるため「Suica(スイカ)」や「PASMO(パスモ)」など交通系ICカードとの提携を目指している。
日本は海外よりも早く電子決済が普及。JR東日本の「モバイルスイカ」やセブン&アイ・ホールディングスの「nanaco(ナナコ)」、携帯電話の「おサイフケータイ」など主力サービスがフェリカを採用している。