2016.8.20 05:00
ぱちんこ依存問題相談機関の認定特定NPO法人、リカバリーサポート・ネットワーク(RSN、代表・西村直之氏)は、パチンコホール従業員に向けたのめり込み防止・啓発ポスターの提供をはじめた。
RSNはパチンコ・パチスロ遊技に関する依存および依存関連問題解決の支援を行うことを目的に、2006年に設立された非営利の相談機関。遊技への過度ののめり込みに焦点を当て、電話相談による早期介入はじめ、問題からの回復支援を目指す活動など継続的に取り組んでいる。
今回のRSNによる試みは、6月9日に行われた日本遊技関連事業協会(会長・庄司孝輝氏)の第27回通常総会における警察庁生活安全局保安課、小柳誠二課長の講話(大門雅弘課長補佐が代読)で、のめり込み問題を抱えている人への対策に言及したことを受けたもの。講話では、のめり込み問題に対する具体的対策の検討推進とともに、「ガイドライン等を運用していくホール現場への指導教育を継続して実施していくこと」などが触れられた。
パチンコ・パチスロは娯楽産業であるものの、一昨年8月の厚労省によるギャンブル依存症に関する調査・結果発表を経て、ギャンブルとの混同を余儀なくされた。そのような背景で、依存症という病気の実態解明を後回しに言葉だけが独り歩きし、遊技参加に対するミスリードも散見されるようになった。
遊技業界では「のめり込み問題」として、早期より同機関を通じての対策はじめ、業界を挙げて積極的に活動を進めてきたが、引き続き、社会との共存とファン保護に軸足を置いた適正遊技を促す努力が期待される。(ニュース提供・LOGOS×娯楽産業)