各メーカー、化粧品などの容器に工夫 高齢者や子供も使いやすく (1/2ページ)

 化粧品や詰め替え用シャンプーの容器に工夫を凝らし、高齢者や子供にも使いやすくした商品が増えている。メーカーは品質を競う一方、日常の使いやすさでも他社との違いを際立たせようと開発に力を入れる。

 ファンケル化粧品が10月に発売する60代向け化粧品の新ブランドは、洗顔料と化粧水の容器の形状を上下より中央の部分をやや細くして握る力が弱くなった人でも持ちやすくし、軽い力でもポンプを押せるようばねを弱めた。化粧水の容器は重さを約4割減らした。

 容器の表面には化粧落とし、洗顔料、化粧水、乳液の順に「1」から「4」の大きな数字を明記し、使う順番がひと目で分かるようにした。開発担当者は「握力や視力が低下し、化粧品を使うのがおっくうになったという人に試してほしい」と説明する。

商品購入者のうち1割近くが「詰め替えが面倒」と他社の商品に流れていた