ソフトバンクは10日、仮想現実(VR)技術を使ったサービスに参入すると発表した。技術を持つ米ベンチャー企業に出資した。スマートフォンとゴーグル型の専用端末を使い、スポーツの試合の生中継を自宅などでもスタジアムにいるような感覚で観戦できるようにする。2016年度中のサービス開始を目指す。
米ベンチャーは「ネクストVR」で、7月に出資した。出資額は非公表。ネクストVRは、360度撮影できる専用カメラで捉えた3D映像を効率良く圧縮して届ける技術を持っているという。
ソフトバンクが配信する競技や料金は未定。6月には「VR事業推進室」を新設して、国内市場の開拓を急いでいる。
VRは主にゲームの分野で注目されており、ソニー・インタラクティブエンタテインメントやマイクロソフトが関連商品の発売を発表して、盛り上がりを見せている。