【遊技産業の視点 Weekly View】 (1/2ページ)

2016.8.6 05:00


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 □シークエンス取締役 LOGOSインテリジェンスフェロー・木村和史

 ■韓国の「ヘルプライン24」

 韓国には「賭博追放の日」というのがある。射幸産業統合監督委員会の設立日(9月17日)に設定されているが、その日が含まれた週は“賭博問題認識週間”に指定され、ソウルで記念式典が催されるほか、多様なキャンペーンやフォーラムが実施される。主催は前出の委員会で、主管は韓国賭博問題管理センターだ。

 同管理センターは射幸産業統合監督委員会の傘下にあり、賭博問題に関する予防・治癒のための相談・教育・広報および関連プログラムの開発・普及、予防・事業および中毒者の治癒・リハビリ事業の支援などの目的で設立。2013年8月28日に正式オープンされ、全国11カ所に地域センターを置いている。なお、職員はほとんどが診療心理士など相談関連の国家資格保持者。運営スタイルは半官半民のようなイメージで、公営ギャンブルからの拠出金を原資に活動している。

 また、管理センターの前段階の業務として「ヘルプライン24」という電話相談窓口があり、相談士が24時間365日無休で対応。初期相談は電話だけで、継続相談を求めると住居近くの地域センターにつなぐ仕組みになっている。依存症だと思われるケースに対しては、基本的に週に1回(3カ月間のスパン)で相談活動を行う傍ら、家族との相談も実施。このヘルプラインと地域センターの相談は全て無料で実施される。余談だが、ここ最近では不法射幸産業であるインターネット賭博関連相談事例が全体の50%以上を占めるようになり、相談者の低年齢化が問題視されるとともに運営を圧迫している(拠出金は取れず、業務の負担のみ増)。

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