□ぱちんこジャーナリスト、LOGOSインテリジェンスパートナー・POKKA吉田
ぱちんこ遊技機という区分。これは文字通りぱちんこのこと。さらに回胴式遊技機という区分。これはパチスロのこと。他にもアレンジボールやじやん球などが、国家公安委員会規則である遊技機の認定および型式の検定などに関する規則別表に規定されているが、基本的にはぱちんことパチスロがマーケットの主流だ。
ぱちんこの歴史は古い。戦前から存在し、戦後のぱちんこ営業再開から今に至るまでずっと存在している。一方、パチスロの歴史はぱちんこよりは新しい。0号機と呼ばれたオリンピアマシンは1965(昭和40)年の登場であり、今の「パチスロ」という形での登場は1980(昭和55)年のことである。
アレンジボールやじやん球というカテゴリは、過去普及したこともあったが、後にほとんど存在しなくなる。一応、現在でも遊技機区分に規定されており開発は可能だが、試験的な導入を除けばホール店舗に導入されることもなくなってきた。しかしぱちんことパチスロは、それぞれ大きなマーケットを形成している。
ぱちんこ業界関係者は、ぱちんことパチスロ、それぞれどちらにどの程度経営資源を配分するか、常に悩んでいる。現在は、出玉性能的にぱちんこパチスロともに規制強化の流れであり、たとえばぱちんこが遊技くぎの問題で約65万台規模の回収撤去となったからといって、安易にぱちんこを減台、パチスロを増台というわけにはいかないようだ。