青森、岩手、秋田3県の国立大と地方銀行3行は14日、地域の雇用増に向けた提携協定を結んだ。地銀と取引のある地元中小企業に対して3大学の持つ特許技術などを提供し、成長力のある地方発の新産業創出を目指す。秋田大によると、県境を越えた大学と金融機関の連携は珍しい。
本年度中にも3大学の持つ特許など約300件の情報をデータベース化。銀行の担当者が自由に閲覧し、取引先企業の特徴やニーズを考慮して紹介できるようにする。これにより、青森の企業が岩手大の技術を活用して新ビジネスを立ち上げるといった効果が期待できるとしている。
この日は大学の学長と地銀トップの6人が秋田大に集まり記者会見。岩手銀の田口幸雄頭取は「三人寄れば文殊の知恵というが、3大学と3行が寄れば、より大きな知恵が出てくるだろう」と意気込みを語った。