コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンの古屋一樹社長は5日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、現在約1万9000店の国内店舗数が2万店に到達する時期について、「来年度には達成したい」と意欲を見せた。47都道府県で唯一未出店の沖縄県へは「2、3年のうちに進出する」と明かし、弁当の専用工場を作るといった具体的な交渉を進めていることも明かした。
約24年間グループトップを務め、5月26日の株主総会でセブン&アイ・ホールディングス(HD)名誉顧問に退いた鈴木敏文氏については、「原理原則などで相談はすることはあると思うが、経営判断は私たちで決めていく」として、あくまで助言を求める関係にとどめると話した。
鈴木氏の路線については「築いてきたDNAや理念は大事にしたい」と話す一方で、「鈴木氏に確認する部分もあり、慎重になりすぎてスピード感が少しなくなっていた」と分析。商品開発などのスピード感を高めるため、現場の社員が積極的な提案を行う企業風土への変革に意欲を見せた。