セブン、関西でも勢力拡大 「西日本プロジェクト」でローソンとファミマ追撃 (1/4ページ)

2016.6.19 07:18

セブン-イレブンは関西発の商品開発を進めてきた

セブン-イレブンは関西発の商品開発を進めてきた【拡大】

  • 関西発の商品開発を進めるセブン-イレブン。関西のオーナーや店員向けに開かれた商品展示会

 激しい競争を繰り広げるコンビニ業界で、セブン-イレブンが関西で勢力拡大を加速させている。かつて店舗の数ではファミリーマートやローソンが上回っていたが、セブン-イレブン・ジャパンが出店攻勢を強め、現在では大阪府内の3社の店舗数が約千店とほぼ拮抗。セブンは関西に特化した商品開発を進める戦略により、手薄だった関西エリアでの存在感を一気に高めようとしている。(大島直之)

 「西日本プロジェクト」の存在

 コンビニ業界で強さの指標とされるのは、1店あたりの全国平均の売上高(日販)だ。平成27年度の大手の日販はローソンが54万円、ファミリーマートが51万6千円。これに対しセブンは70万3千円と2社との差を広げた。

 セブンは近年、重点出店エリアとして大阪府を中心とする関西に力を入れてきた。首都圏など東日本から勢力を拡大してきたセブンの関西進出は25年と大手では出遅れていた。大阪ではもともと関西発祥のローソンが多く立地。また、ファミリーマートもかつて近畿日本鉄道グループがエーエムピーエムのエリアフランチャイズ(FC)会社を運営し、その後ファミマに合流した歴史があり今も多くの店舗基盤を持つ。このため店舗数ではローソンやファミマが先行してきた。

だがセブンはここ数年で店舗を関西で急増させ、大手2社に猛追している

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