スーパー各社が、インターネット経由で生鮮食品や日用品の注文を受け、最寄りのスーパーから届ける「ネットスーパー」に力を入れている。店が開いている時間になかなか買い物に行けない共働き世帯や、重い物を持って買い物を行き来するのが困難な高齢者世帯の増加で、会員数や売り上げが増えているからだ。各社とも受け取り方法の多様化や配送頻度を増やすなどサービスを拡充し、顧客の囲い込みを図っている。
通常店舗に併設
17日に本格オープンした西友の「西友豊玉南店」(東京都練馬区)は、通常の店舗にネットスーパー専用のフロアを併設した新型店だ。飲料や菓子など特に注文が多い商品は2階のネットスーパー専用フロアに一定量を保管。生鮮食品や注文頻度が高くない商品は、1階の通常の売り場からピックアップして配送する。
店内の商品を効率的にピックアップするため、ネットで受けた注文を処理する店員専用端末を改良。それまで1件ずつ注文に対応していたものを最大4件同時に対応できるようにし、商品を最短距離でピックアップできる順番も表示する。4件分の商品を同時に載せられるオリジナルカートも導入した。