大手飲料メーカーや外食会社などが、“地域限定”の商品やサービスを相次ぎ打ち出している。アサヒ飲料はお茶、キリンビールはビール、日本マクドナルドはデザートを投入した。各社は多様化する個人のニーズにきめ細かく対応し、低迷する個人消費を喚起する狙いだ。
「露出を増やし、需要を掘り起こしたい」。ブレンド茶の地域限定商品を発売したアサヒ飲料の岸上克彦社長は、その理由をこう説明する。
同社は全国を「北海道」「東北」「関東・甲信越」「中部・北陸」「関西」「中国・四国」「九州・沖縄」の7地域に分け、その地域で採れた素材をブレンドした7種類の「十六茶 ご当地素材ブレンド」を7日に発売した。
ビール業界でも地域色を前面に出した商品が相次ぐ。キリンビールは全国47都道府県ごとに味わいが異なる「47都道府県の一番搾り」を5月から順次発売。アサヒビールも第3のビールの新商品「クリアアサヒ 関西仕立て」を近畿2府4県限定で21日に発売する。お好み焼きやたこ焼きなどソースを使った料理に合うような味に仕上げた。